お金が手元に入って来たら、罪悪感など消えて行った…闇バイト　② | 質の高い教育を受けた警備員が茨城県の安全な生活の実現に努めています

こんばんは🌙　龍ヶ崎市佐貫町の警備会社。いつも元気な  「BN３」  です🚀

前回投稿の 闇バイト① より続く

その日に少年は、合わせて 「１７０万円」 を引き出した。その後に指定された駅で受け 取った報酬は 「８０００円」 だったという。最初は２～３万円もらえると聞かされていたが、 他の人がミスをしたなどと、言われて金額を下げられたと言う。子どもを騙すなんてのは、悪人にとって苦でも何でもない。

その後も同様の行為を、続けることになりました。しかし、大金を持ち歩くことに不安を感じ るようになり、途中で 「やめたい」 と指示役に伝えたところ。電話で 「なんで勝手にやめたいと言うんだ」 と強く言われた。個人情報を事前に伝えてあるため、引き下がるしかない と思った。「これ以上なにか言ったら、家に押しかけて来るんじゃないか」 そう思うと怖くて仕方なかった。

その後 「代わりの者を入れるか、でなければあと２週間やれ」 と言うので、 分かりましたと答えてしまった。 闇バイトに手を染めてから２週間。今度は後輩に 「ショッピングセンターに１日いるだけで お金をもらえる」 と話を持ち掛け、その後輩を紹介することで、闇バイトから抜け出したと。まるで 「不幸の手紙」 の連鎖だ❗

少年は同様の行為を重ねる中で、次第に罪悪感が乏しくなって行ったと言います。「途中からは 『指示されているだけ』だし、という何か自分を被害者の様に思って、惰性でやっているという感じでした」 と。

それから２週間ほど経って、少年の元に警察がやって来た。「遊んでいたら急に警察官が 現れて、逮捕状を見せられて、アァ あのことかっていう風に思いました。まぁ捕まるよねって いう。当たり前だよねって感じでした」 と今は少年院で自分自身の罪と向き合う日々を過ごしているます。

最初は指示されてやっている、という風にしか思って居なかったけど、結局は誘われて闇バイトをする、その決断をしたのは僕自身。ずっと被害者のことを考えず犯行を繰り返した、自分自身に問題がありました。被害者の方に申し訳ないと思っています。今さら反省しても遅いのだけど、手を染めた償いはしなければならない。

犯罪だけど乏しい罪悪感。手を染めても罪の意識が薄い、と答えた人は４割にも上る。なぜなら特殊詐欺は、多くのメンバーが役割を分担して成り立つ。そうした闇バイトの仕組みが関係していると。

龍谷大学の矯正・保護総合センターの浜井浩一センター長は、大前提として存在するのが 日本の労働市場だと言う。闇バイトが問題になるのと同じように、ブラックバイトやブラック 企業もあり、日本の労働環境の中で 「労働を搾取されている」 実態もあります。

闇バイトで成功している少年たちですら、まっとうな仕事をしたいと思っています。でも、まっとうな仕事 では稼げない、ということも分かっているのです。と述べています。 社会の中でまっとうに生きて行ける。やりがいを感じられる。それなりの収入を得てちゃんと生活できる、そうした仕組みが構築されていれば、闇バイトは存在しないかも知れない。

きちんと働いて幸せになれる。まっとうな仕事を選択できる。そうした社会を目指して行く ことが、この闇バイト 「撲滅の方向性」 となるのであれば良いが…